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「みちる・・・」
己以外の存在を、感じさせない白い部屋。
「 」
つぶやきは、吐息に溶けて消えた。
letters |
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確かに、言った。
「書いたとおりに帰ってこれないならさ、
置手紙。
内容通りの時間で戻ってくることは、なかったけれど。
日にちが決まっているよりも、
手紙は、なかった。
その代わり、何もなかった机の上には、アイリスの花が一輪飾られていて。
ああ、早く帰っておいで。
一緒に、この花に名前をつけるために。
ぼんやりと、街中を歩いた。
彼女がいなくなって何日目、とか
そんなの全く、今の僕には必要なくて、
手紙なんて、いらないと思っていた。
浮き足立ちながら君を待つ自分は、とてもかっこわるく情けないと思っていた。
だけど、やっぱり
手紙から香る君を
立ち寄った書店で、何気なく
帰ろう。
でも、ああ、玄関のその場所には
見慣れた、そう靴が。
「あら、おかえりなさい。」
聞き慣れた、その声が。
「どこへ行っていたの、もう夕方よ?」
鼻歌まじりに台所に立つ君。
「・・・君、こそ・・・。
くすり、と笑って振り向いた。
「伝言なら、残したわよ?」
間違えではなけれどね、と心底うれしそうに微笑んだ。
「あなたが知っていただなんて、驚いたわ。」
そっと、手のひらを包まれる。
「外、寒かったでしょう?こんなに手が冷たいわ。」
ただ微笑んで、ゆっくりとこすりあわせてくれて、
「やっぱり・・・ほしいな。」
手紙。
「・・・ええ。」
「今日は、あなたの誕生日だから・・・不安な気持ちにさせたくはなかったんだけど・・・
あの花の意味を、わかってくれて。
「ああ、そうか・・・今日は・・・そうだったね。」
困ったように笑う君をみて、少しだけ、本当にこの日は尊いものなのかな、と。
「じゃあ、始めましょうか。」
ほら、とシャンパンを取り出す。
「HAPPY・・・BIRTHDAY!!」
頬に、キスをくれる。
「・・・Thank You・・・。」
そういって返すのは、君の唇へ。
君が、またその美しい筆跡を残してどこかへいなくなってしまっても
たった、一言
僕の元へ帰ってくると
それならば、僕も送り続けよう
この世界のどこに在っても、
君に送り続けよう
Tell me that you’ll never ever leave me
「必ず帰ります。」
その言葉だけで、十分なんだから。
「おかえり。」
「ところで、どこへ行っていたの?」 年が明けて、ようやく第一弾、だなんて・・・ しかも、なんというか、はるかさんハッピーバースデー小説書く!と意気込んではや一週間。 もう過ぎましたが・・・?となるわけで・・・いや、申し訳ございません・・・ 知っている人にはわかると思いますが、モチーフは宇多田ヒカルさんのlettersという曲です。 でも、展開はちょっと違いますけども。 とにかく、二人にはハッピーハッピーにいってほしかっただけなんです・・・。 と、いうわけでここにはるかさんへのお誕生日小説でした。 はるかさん、お誕生日おめでとう!!
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