「・・・みちるママは、どうしてわたしを育てようって、言ってくれたのかなぁ?」




「・・・どうしたの、いきなり?」

「わたし、二回みちるママたちのこと、殺しちゃったの。
 それなのに、どうしてここまでしてくれたのかなぁ。
 どうして、家族にしてくれたのかなぁ。」




タナトス



「ほたる?」

ぎゅう、と抱きついた。
それ以上、何も言わなかった、否、言えなかった。
だって、涙でぐちゃぐちゃになりそうだったから。


困って、いるよね。
違うよ、困らせたかったんじゃないよ。







ただ、あたしが

記憶を、戻してしまったあたしが


戸惑いを、隠せないでいるんだ。





このまま、この甘く優しいこの空気の中に

あたしがいても、いいのかな?





「・・・ね、わたし達、もっと光を、見ていいと思うの。」

そっと体を離して、目線を同じくするため腰をかがめて、

額をこすりあわせる。


「へんなところを、はるかに似ちゃったわね。」

くすり、と笑った。

「はるかパパも、しょっちゅう言うわ。
 こんなに、幸せでいいのかなって。似たもの父娘だわ。」


笑ってみせようとすればするほど、悲しくなるのはなんでだろう。

うまく、笑えないや。


「ね、ほたる。
今、ここには誰も入ってやこれないわ。
わたし達の宿命、使命、そして、救世主さえ
ここに来ることはできないの。

わたしたちは、わたしたちになれたの。

少し違えば、わたしはあなたで、あなたがわたしだったのよ。
ね、わかる?
わたしたちは、そういう立場に生まれたの。

わたしたちの場所は決して交わることはないわ。
だから、一緒にいるのよ。
一つでも欠けたら、すべて消えてしまうから。
わたしたちは寄り添って、互いの場所を、守っているの。
わたしたちの場所を、守るの。

わたしたち独りひとりの場所とは別に、わたしたちだけの場所を、守るために。」



わたしたちでいる日々は、ぬくもりでできているのだから。
くりかえそう、なくしてはいけない。



たりないのならば、わたしたちで一つずつわけあって、おぎないあって



あなたはその手で
あなたを体ごと愛せる力を持って



「・・・悲しみをもたらしたのは、わたしたちだから、
 だから、わたしたちの手で、あなたに笑顔をあげたかったの。」



帰りたい場所があるから、守りたい。

守りたい人がいるから、戦いたい。

その中に一つに、なれたら。

きっと、わたしたちが負けることは、永遠に、ない。




「っじゃあ、わたし守るよ!
 みちるママも、はるかパパも、せつなママも・・・っ!
 みんなと一緒にいる、今をわたしは守るために戦うよ!」



ああ、この人は、どうしてこんなにも綺麗に微笑むのかな。



「ええ、わたしも心から、そう思うわ。」



ああ、あの人はだからこの人を



何よりも守りたいと、思うんだね。




「ね、今日なんの日か知ってる?」
「・・・え、クリスマスでしょ?パーティーするんだよねっ!」
「そう、それともう一つ。」













あなたが、この星から邪悪を消し去り、

もう一度最初からやり直すチャンスをくれた、あなたがもたらした始まりの日。








ハッピィメリー、クリスマス。





タナトス、はギリシャ神話で「死神」という意味です。

ほたるは、すべてを思い出したと同時に、三人に対してちょこっとわだかまりがあるのではーとか
そんなことをうつらうつら思いました。
自分を、殺そうとしていた人たちですからね、もともと。
で、自分も三人含むみんなを無に還した張本人で。

だから実際、外部一家ほのぼの本当にうちとけあうまで、ほたるが記憶を取り戻したあと
また時間が必要となったのではないかと。
あー、説明するの難しいです(汗

というか、これがクリスマス小説!!?という・・・
明るい話でなくてすみません・・・次回に期待っ!!!
そして名前しか出てこなかったこのサイトのヒーロー(汗
重ね重ね申し訳ない・・・
それではハッピークリスマス&ハッピーニューイヤー!
わたしはおとなしくハッピーヒッキー(うわ)。


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